20世紀西洋人名事典 「ロナルドロス」の解説
ロナルド ロス
Ronald Ross
1857.5.13 - 1932.9.16
英国の熱帯病学者。
元・ロス熱帯病研究所所長,元・リバプール熱帯医学校教授。
アルモラ(インド)生まれ。
イギリスで教育を受けた後、1881年インド軍医団に加わる。1892年マラリア研究に着手、1897〜98年に蚊の体内でマラリア原虫の生活環を明確にする。1899年リバプール熱帯医学校の一員として西アフリカに渡り、蚊がマラリアを媒介することを確証。その後、1901年以降王立協会の副議長として2年間勤務した。’02年マラリアに関する一連の業績により、ノーベル生理学医学賞を受賞、’11年にはサーの称号を得ている。伝染病学に数学的手法を応用したことで著名で、純粋数学、応用数学にも大きな貢献をし、劇作家及び作家、詩人でもあった。父は英国陸軍大将。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報