ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロロブリジーダ」の意味・わかりやすい解説
ロロブリジーダ
Lollobrigida, Gina
[没]2023.1.16. ローマ
ジーナ・ロロブリジーダ。イタリアの女優,写真家。野性的な美貌で「ロロ」の愛称で親しまれ,1950年代から 1960年代にかけて国際的な映画スターとなった。
父親はスビアコの家具職人だったが,第2次世界大戦中に一家でローマに移住。絵画と彫刻を学び,ジアーナ・ロリスの名でモデルとしてのキャリアを積み,映画監督の注目を集めるようになった。ジェラール・フィリップと共演したフランスの剣戟映画『花咲ける騎士道』Fanfan la Tulipe(1952)で注目を浴び,ジョン・ヒューストン監督のコメディ『悪魔をやっつけろ』Beat the Devil(1953)でハリウッドデビューを果たした。そのほかの作品に,イタリア映画『パンと恋と夢』Pane, amore e fantasia(1953),キング・ビダー監督の『ソロモンとシバの女王』Solomon and Sheba(1959),『想い出よ,今晩は!』Buona Sera, Mrs.Campbell(1968)など。1970年以降は低迷したが,その後,写真家や化粧品会社の重役として活躍。1981~90年アメリカ合衆国で放映されたテレビシリーズ『ファルコン・クレスト』にもレギュラー出演した。晩年は彫刻家としても活動した。
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