ワット=タイラー

旺文社世界史事典 三訂版 「ワット=タイラー」の解説

ワット=タイラー
Wat Tyler

?〜1381
イギリスの農民一揆の指導者
国王リチャード2世が百年戦争遂行の軍資金を徴収する目的人頭税を課したため,1381年にケントエセックス農民を率いてロンドンに侵入し,リチャード2世に要求書を提出農奴制全廃貨幣地代の固定化の確認などを承認させたが,ロンドン市長の計略で暗殺され,一揆は鎮圧された。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のワット=タイラーの言及

【プランタジネット朝】より

…そのため労働者を規制する諸制定法が公布され,またその執行のためにイギリス独自の治安判事制が成立するに至った。マナー制度はすでに解体に向かっていたが,おりしも1381年人頭税徴収を機にワット・タイラーの率いる大規模な農民一揆が発生し,彼らは多数の手工業者をも集めて労働者規制法に反対し農奴制廃止,取引の自由を主張して,領主館を襲撃し,マナーの記録集を焼却した。このころオックスフォード大学のウィクリフが教会の土地財産の蓄積を批判し,制度化されたローマ教会の改革を唱えて多くの共鳴者を得た。…

※「ワット=タイラー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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