コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

賦役黄冊 ふえきこうさつ fu-yi huang-ce; fu-i huang-ts`ê

6件 の用語解説(賦役黄冊の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

賦役黄冊
ふえきこうさつ
fu-yi huang-ce; fu-i huang-ts`ê

中国,明代の戸籍簿で,租税台帳をも兼ねた。洪武 14 (1381) 年里甲制の施行と同時に全国的に作成された。里甲制の里を単位としてつくられ,各戸の家族数,田土,家屋,租税額などを記したもの。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

ふえき‐こうさつ〔‐クワウサツ〕【賦役黄冊】

中国、代の租税台帳兼戸籍台帳。1381年、洪武帝(朱元璋)によって全国的に作成され、以降10年ごとに改訂された。黄冊。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

賦役黄冊【ふえきこうさつ】

中国,明代の戸籍兼租税台帳。単に黄冊とも。1381年に里甲制が全国的に施行されると,その実施基準として戸籍の作成を命じた。里甲制における最小の行政単位である里で里長・甲長がその作成にあたり,各戸の正丁(成人男子)の数を記入し,里冊の冊首には全体の戸口・税糧が記載された。
→関連項目洪武帝

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

ふえきこうさつ【賦役黄冊 Fù yì huáng cè】

中国,明代の戸籍簿,同時に租税台帳を兼ねた。単に黄冊ということも多い。1370年(洪武3)明朝は元末の戦乱によって乱れた戸籍を整理するため,農民に戸帖を配布し,それに郷里,人丁数,姓名,年齢などを記入させ戸籍の作成に着手した。こうしたことを基礎に81年にいたり全国いっせいに賦役黄冊の作成が命ぜられた。そしてこの黄冊作成の単位として編成されたのが里甲制である。黄冊には里を単位として各戸の家族の氏名,年齢,田土,家屋などが記入された。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

ふえきこうさつ【賦役黄冊】

中国、明代の戸籍簿。租税台帳を兼ねる。1381年洪武帝期、里甲制の実施に際し全国に作らせ、10年ごとに改編。表紙の色からの名。黄冊。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

賦役黄冊
ふえきこうさつ

中国、明(みん)代の戸籍台帳で租税台帳をも兼ねたもの。戸部へ送られた台帳の表紙に黄色い紙が用いられたので黄冊ともいわれる。1381年、明の初代皇帝洪武(こうぶ)帝(朱元璋(しゅげんしょう))は黄冊の編纂(へんさん)を全国に命じた。以後、戸籍、田土などの移動に応じてほぼ10年ごとに改編されたが、明の中期以降はしだいに実状にあわない形式的なものとなった。黄冊は里甲(りこう)ごとにつくられ、里長、甲首がその事務にあたった。戸ごとに丁口(ていこう)、田土、財産、税糧などを記入し、同一の戸で他の里に田土を所有する場合にも黄冊中に記入された。里で作成された台帳は、州県、府、布政司ごとにまとめられ、戸部へ送られ、戸部では全国から集められた黄冊をもととして全国冊を作成した。黄冊は戸籍であるとともに、田賦や徭役(ようえき)を割り当てるための原簿としてつくられたものであり、各戸の田土の所有関係も黄冊を通じて確認された。黄冊が戸を単位として作成されたのに対し、魚鱗図冊(ぎょりんずさつ)は一筆ごとの土地を単位として作成された。[鶴見尚弘]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の賦役黄冊の言及

【洪武帝】より

… ところで洪武帝の独裁体制の最も重要な基礎となったのは農民支配の強化であった。その方法として彼は81年,全国一斉に魚鱗図冊(土地台帳)と賦役黄冊(ふえきこうさつ)(戸籍資産台帳)を作成させた。とくに賦役黄冊は人民各戸の土地所有額,労働人口の変動などを記録したもので,以後10年ごとに改編され,明一代を通じて租税・力役課税の基本資料となった。…

【戸籍】より

… 宋代には五等丁産簿の類が重視され,主戸と客戸の別が明記され続けたが,元代には戸の種類が多様化し類別された戸計が作られた。明代には10年ごとに110戸の里甲を通じて賦役黄冊が作られ,全国から都に申報された黄冊が南京の後湖の倉に百数十万冊積貯されるに至った。清初になると5年ごとに黄冊を作ったが,地丁併徴により必要性を減じ乾隆年間(1736‐95)に廃止して,保甲による戸口簿を編するにとどまった。…

※「賦役黄冊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

賦役黄冊の関連キーワード皇統譜兼ね役気を兼ねる戸籍簿宗門人別帳除籍簿送籍中国の戸籍制度家屋課税台帳固定資産課税台帳

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone