ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワトワート」の意味・わかりやすい解説
ワトワート
Watwāt, Rashīd al-Dīn
[没]1182
ペルシアの詩人。ホラズム・シャー朝のアトスィズ王に仕えた宮廷頌詩詩人で,ペルシア語とアラビア語に精通し,書記,学者としても知られた。作品には,頌詩を主体とする『ワトワート詩集』 Dīwān-e Watwātのほかに,修辞学と作詩法に関する散文書『魔法の園』 Ḥadā'iq al-sihr,『書簡集』 Nāmehāye Watwātがあり,いずれも高く評価されている。セルジューク朝スルタン,サンジャルと彼との逸話は中世以来名高い。
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