共同通信ニュース用語解説 の解説
ピッツバーグ・パイレーツ
1887年にナ・リーグに加盟した伝統球団。1972年に通算3千安打を達成し、飛行機事故で死亡したロベルト・クレメンテや、最多本塁打記録を持つバリー・ボンズがかつて在籍。ワールドシリーズ制覇5度。94年に東から中地区に再編されて以降は地区優勝がない。日本選手では
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1887年にナ・リーグに加盟した伝統球団。1972年に通算3千安打を達成し、飛行機事故で死亡したロベルト・クレメンテや、最多本塁打記録を持つバリー・ボンズがかつて在籍。ワールドシリーズ制覇5度。94年に東から中地区に再編されて以降は地区優勝がない。日本選手では
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アメリカのプロ野球球団。ナショナル・リーグ所属(中地区)。フランチャイズをペンシルベニア州ピッツバーグに置き、PNCパークを本拠地としている。球団名の変遷は、ピッツバーグ・アレゲニーズ(1887年)―ピッツバーグ・パイレーツ(1891年)。
アメリカン・アソシエーションが創設された1882年から加盟していたアレゲニーズが前身。1887年からナショナル・リーグに転籍した。1891年からは現名称となった。1900年にはルイビル・コロネルズから強打の遊撃手ホーナス・ワグナーが加入し、01年から3年連続優勝。3年目の1903年には初のワールド・シリーズが行われてボストン・ピルグリムス(現ボストン・レッドソックス)と対戦したが、有利といわれながら勝てなかった。1909年にもリーグ優勝し、ワールド・シリーズではデトロイト・タイガースを降して初の「世界一」となった。名三塁手パイ・トレイナーPie Traynor(1899―1972)が全盛期となった1925年にもワールド・シリーズを制した。兄弟で猛打を振るったポール・ウェイナーPaul Waner(1903―65)とロイド・ウェイナーLloyd Waner(1906―82)の2人がそろった1927年にはリーグ優勝した。1960年に33年ぶりのリーグ優勝。ニューヨーク・ヤンキースとのワールド・シリーズでは、名二塁手ビル・マゼロスキーBill Mazeroski(1936― )が最終第7戦の9回裏にサヨナラホームランを打ち、「世界一」となった。両リーグ2地区制となった1969年から東地区に配属された。1970年から3年連続地区優勝し、74年、75年、79年にも優勝。そのうち、1971年と79年にはワールド・シリーズで優勝した。強肩と好打で知られる名外野手ロベルト・クレメンテと、強打者ウイリー・スタージェルWillie Stargell(1940―2001)が中心であった。しかし、クレメンテは、ニカラグア大地震の被災者に救援物資を届けようとチャーターした飛行機が墜落し、1972年の大晦日(おおみそか)に死去した。1986年に名将ジム・リーランドJim Leyland(1944― )が監督に就任し、俊足と強打で売り出したバリー・ボンズが成長すると、90年から3年連続地区優勝。だが、いずれの年もリーグ優勝はできなかった。両リーグ3地区制が導入された1994年からは中地区の所属となった。主砲ボンズが1992年を最後にサンフランシスコ・ジャイアンツに移籍するとチームは下位に低迷、2001年には100敗を喫するなど、2005年まで13年連続の負け越しとなった。
[山下 健]
2006年は5位、07年は最下位に終わり、連続負け越しが15年となる不本意な結果となった。なお、日本人選手では桑田真澄(ますみ)投手(2007年)がプレー。
1887年から2007年までの通算成績は、9395勝9081敗、地区優勝9回、リーグ優勝9回(うち1リーグ時代は0回)、ワールド・シリーズ優勝5回。
[編集部]
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