アインホルン(読み)あいんほるん(英語表記)Max Einhorn

日本大百科全書(ニッポニカ)「アインホルン」の解説

アインホルン
あいんほるん
Max Einhorn
(1862―1953)

アメリカの内科医。ロシアのグロドノに生まれ、ベルリン大学で医学を修めて、医師となった。その後アメリカのニューヨークに渡って、大学教授となった。1908年に発明した十二指腸ゾンデをはじめ、小型ランプによる胃内照明具(1887)、胃ゾンデ(1890)など多くの医科器械を創作した。また局所麻酔剤ノボカイン(塩酸プロカイン)の合成に成功した。著書として『胃液欠如症』(1892)、『胃疾患』(1896)、『腸疾患』(1900)、『食餌(しょくじ)療法』(1900)などがある。アインホルンの十二指腸ゾンデを使って行われるメルツェル・リヨン法Meltzer-Lyon methodによって、胆汁や膵液(すいえき)の検査や、黄疸(おうだん)、胆石症などの治療が長足の進歩を遂げた。1907年(明治40)来日している。

[古川 明]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「アインホルン」の解説

アインホルン
Einhorn, David

[生]1809.11.10. ディスペック
[没]1879.11.2.
ドイツのユダヤ教律法学者。哲学を学び,特に F.W.J.vonシェリングの影響を受けたといわれる。 1838年,ウェルハウゼンのラビに選ばれるが,その自由主義的見解のゆえに,バイエルン政府はその任命を拒否した。のちにビルケンフェルトのラビとなる。彼は当時の日常語を礼拝に取入れたり,ユダヤ人国家再興のための祈りを排除する立場を取った。タルムード権威を拒否し,儀礼に関する律法からそれてもかまわないとの見解を主張した。 55年以後,アメリカのボルティモアに渡り,アメリカ・ユダヤ教の基盤をつくる。特にユダヤ教改革運動の指導者として活躍。著作には『モーセ主義の原理』 Das Prinzip des Mosaismus (1854) がある。

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