世界大百科事典 第2版 「アッタロス[1世]」の意味・わかりやすい解説
アッタロス[1世]【Attalos I】
ペルガモン王。在位,前241‐前197年。ペルガモン王国の支配権を手に入れると,ガラティア人への朝貢を拒否。前241年彼らを破って王の称号を名のる。シリア,マケドニアなどの強国にはさまれ,自国の安全のため次第にローマに接近。第2次マケドニア戦争(前200‐前197)ではローマの忠実な同盟者としてマケドニアと戦い,ペルガモンを大国とすることができた。すぐれた軍人,政治家であったが,ギリシア芸術の愛好家,保護者としても知られる。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報