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アデニル酸シクラーゼ

栄養・生化学辞典の解説

アデニル酸シクラーゼ

 [EC4.6.1.1].アデニリルシクラーゼアデニルシクラーゼともいう.ATPを基質として,cAMPとピロリン酸に変換する反応を触媒する酵素.多くの神経伝達物質やホルモンの第二メッセンジャーであるcAMPを合成する酵素.リガンドレセプターと結合するとGタンパク質に結合しているGDPがGTPと交換され,このタンパク質がアデニル酸シクラーゼを活性化し,cAMPの細胞内濃度が上昇するという一連の反応が起こり,cAMPによって活性化されるタンパク質キナーゼ (Aキナーゼ)が細胞内のタンパク質をリン酸エステル化するなどの反応が進行して細胞が応答する.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

アデニルさんシクラーゼ【アデニル酸シクラーゼ adenylate cyclase】

細胞膜上に存在し,細胞の多くの生理機能を制御するのに重要な役割を果たしている酵素。基質ATPから環状AMP(cAMP)とピロリン酸の生成反応を触媒し(ATP→cAMP+ピロリン酸),細胞内cAMPの濃度を調節する。アデニル酸シクラーゼは,外部のさまざまな刺激因子により活性化(または不活性化)される。高等動物において重要な活性化因子はホルモンである。副腎髄質ホルモン(アドレナリンノルアドレナリン)や膵臓ペプチドホルモン(グルカゴン)による活性化はよく知られている。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のアデニル酸シクラーゼの言及

【環状AMP】より

…エピネフリンおよびグルカゴンの血糖値上昇作用(グリコーゲン分解促進作用)の発現にあたって重要な働きをする物質であることが,サザランドE.W.SutherlandとロールT.W.Rallによって見いだされ(1957),一躍脚光を浴びた。動植物組織や細菌細胞に広く分布し,ホルモンその他の刺激によって活性化される膜結合型の酵素,アデニル酸シクラーゼによって,ATPから合成される。細胞内にはcAMP依存性プロテインキナーゼと呼ばれる酵素があり,cAMPによって活性化されて種々の酵素やタンパク質をリン酸化する。…

※「アデニル酸シクラーゼ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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