アニエスベー(英語表記)Agnès b.

現代外国人名録2016 「アニエスベー」の解説

アニエスベー
Agnès b.

職業・肩書
ファッションデザイナー

国籍
フランス

生年月日
1941年

出生地
ヴェルサイユ

本名
トゥルーブレ,アニエス〈Troublé,Agnès〉

学歴
ヴェルサイユ美術学校卒

経歴
弁護士の家に生まれる。17歳で結婚、19歳には双子の母に。学芸員を志し美術学校へ進むが、「ELLE」のファッション・エディターと出会い、1964年ジュニアファッションの編集者としてELLEに入社。スタイリスト的な仕事をしながらファッションへの興味を高めていき、27歳でドロテビスで子供服のデザイナーに。’73年パリでオリジナルブランド、アニエスbを設立。’76年パリのレ・アールに“アニエスb・ファム”のブティックをオープン。その後パリ、オランダニューヨークと7年間に10数軒の店をオープン。’84年東京・青山に日本1号店をオープン、以後日本で空前のアニエスbブームが巻き起こる。レディースに加え、メンズやキッズ、シスターライン、バッグと幅広いラインを展開。流行にとらわれないシンプルで機能的なデザインが特徴で、幅広い層に高い好感度と支持率を誇る。長男が経営を担当し、日本、米国、オランダ、英国、香港や中国など世界中に店舗を持つ世界的ブランドに成長させる。一方、映像作品にも携わり、ハーモニー・コリン作品のプロデュースや、デービッド・リンチ監督「マルホランド・ドライブ」やクエンティン・タランティーノ監督「パルプ・フィクション」など数々の映画で衣装をデザイン。2013年には本名のアニエス・トゥルーブレ名義で初監督した映画「わたしの名前は…」が公開される。また、エイズ撲滅のためブティックでコンドームを無料配布するなど福祉や環境に関する活動にも力を入れる。1997年来日し東京・谷中の銭湯跡の会場でコレクションを発表。’98年日本におけるフランス年の企画で、“アニエスbは映画が大好き”と題した映画祭を開催、自選の7作品を上映。同年9月展覧会“アニエスベーエトセトラ…!”を開催。2008年日本進出25周年を記念したファッションショーを開催。2013年日本進出30周年を記念したショーを開催、「b.green」の新商品を発表。3回の結婚歴があり、子供は5人。“b”は最初の夫の姓、ブルゴワ(Bourgois)のイニシャル

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

百科事典マイペディア 「アニエスベー」の意味・わかりやすい解説

アニエスベー

服飾デザイナー,またそのブランド。アニエスは1941年パリ近郊生れ。ベルサイユ美術学校に学ぶ。19歳で雑誌《ELLE》のジュニア・モードの編集者として働く。その後デザイナーとしてドロテ・ビスの店で2年間働いた後,フリーになりピエール・ダルビーやベ・ド・ベ・リミテクスで働く。1975年パリに最初の店を開き,高価でない,シンプルな服を販売。その手ごろな値段と,流行のモードに左右されないベーシック着心地のよい服は,1980年代以降に展開している小物,バッグなども含め,広く受け入れられている。

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