アメンヘテプ[3世](読み)アメンヘテプ

百科事典マイペディアの解説

アメンヘテプ[3世]【アメンヘテプ】

エジプト第18王朝の王(在位前1402年ころ―前1364年ころ)。トトメス4世とミタンニ王女の子。エジプト帝国繁栄の絶頂に即位,アマルナ文書に見えるように,エジプトをとする西アジアの国際平和を維持するとともに,カルナックやルクソルに大造営事業を行う。〈メムノンの巨像〉は彼の座像。次王アメンヘテプ4世(イクナートン)の改革に道を開いた。
→関連項目アマルナ時代ルクソル神殿

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世界大百科事典 第2版の解説

アメンヘテプ[3世]【Amenhetep III】

古代エジプト第18王朝9代目の王。在位,前1402年ころ‐前1364年ころ。王の治世トトメス3世が建設したシリア,パレスティナ,ヌビアの植民地支配を軸とする〈帝国〉支配体制の絶頂期にあたる。バビロニア王国ミタンニ王国とは王女との結婚を通じて同盟関係を強化,豊富に産するヌビア黄金の贈与によって,ヒッタイト王国やアッシリアを含めてエジプトを軸とする西アジア世界の国際平和を実現,その状況はアマルナ文書に詳しい。

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世界大百科事典内のアメンヘテプ[3世]の言及

【アマルナ時代】より

…古代エジプト第18王朝の宗教改革王イクナートン(在位,前1364ころ‐前1347ころ)の新都アケトアテンの現在名にちなんでつけられた時代。アマルナに都のおかれたイクナートンの治世および改革の萌芽のみられる先王アメンヘテプ3世の治世後半をさし,時には次王ツタンカーメン王の治世を含めることもある。また古代オリエント史上においては,アマルナ出土の楔形文字文書(アマルナ文書)によってエジプト支配下のシリア,パレスティナをめぐるオリエント諸国の国際関係を研究できる前14世紀前半から中葉にかけての時代をさす。…

※「アメンヘテプ[3世]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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