ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アリザリン・レーキ」の意味・わかりやすい解説 アリザリン・レーキalizarin lake 絵具の色名の一つ。 1868年ドイツの化学者 C.グレーベと C.リーベルマンが初めて合成に成功した赤色の有機染料を,体質顔料に着色固着して絵具にしたもの。この染料の合成は,天然染料に取って代る最初の成功例であって,有機化学の歴史にとっても重要であるが,その発明以後,フランスにおける天然原料であるアカネの大規模な栽培は急速に衰え,ほとんど合成染料のみが用いられるようになった。オーカーなどの土性顔料と混色した場合,その耐久性は著しくそこなわれる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by