天然染料(読み)テンネンセンリョウ

大辞林 第三版の解説

てんねんせんりょう【天然染料】

天然の植物・動物・鉱物からとれる染料。藍あい・茜あかね・紅花べにばななど。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

天然染料
てんねんせんりょう
natural dyes

動植物体から分離された色素で、繊維に対して染色性のあるものを天然染料という。古くは医薬品として用いられるものも多く、医薬と染料が混在していた。藍(あい)や紫貝(古代紫、6,6'-ジブロモインジゴ)のようなバット染料、紅などの直接染料もあるが、茜(あかね)、コチニールなどのように金属媒染染料が圧倒的に多い。天然染料による染色法は概して手間がかかり、複雑であるので合成染料が現代染色法に多く用いられているが、合成染料にない趣(おもむき)をもったものがあることから、一部の手工芸品には好んで用いられている。[飛田満彦]

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世界大百科事典内の天然染料の言及

【染料】より

… 合成染料が初めて誕生してから約140年を経た現在,合成技術の進歩とともに人類が要望するほとんどすべての染料および顔料を合成することができた。したがって天然染料でなくてはならない染料種は,趣味的なものは別として,実用的には現在まったくなく,染料はすべて合成染料を指すことになった。そのため天然染料という言葉は消えてしまい,合成染料と天然染料の分類の必要は消失した(天然色素の意義は現存する)。…

※「天然染料」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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