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アルカリセルロース alkali cellulose

百科事典マイペディアの解説

アルカリセルロース

アルカリ繊維素とも。セルロースを水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)溶液で処理して得られるセルロースとアルカリとの結合物。X線解析によりセルロースの結晶格子中にアルカリと水がはいっていることが認められている。
→関連項目セロハンビスコース

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世界大百科事典 第2版の解説

アルカリセルロース【alkali cellulose】

セルロースに水酸化ナトリウム水溶液を作用させると得られる反応生成物。アルカリ繊維素ともいう。反応させる水酸化ナトリウムの濃度により,組成の異なるアルカリセルロースIおよびIIが生成する。アルカリセルロースに二硫化炭素を作用させるとセルロースキサントゲン酸ナトリウムが得られる。これを薄い水酸化ナトリウム水溶液に溶かした粘稠な液体がビスコースレーヨンを作るビスコースである。その他,メチルセルロースカルボキシメチルセルロースなどもアルカリセルロースから作られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アルカリセルロース
あるかりせるろーす
alkali cellulose

セルロースとアルカリ金属水酸化物との反応生成物のことをいい、アルカリ繊維素ともいう。もっとも一般的なナトリウムセルロースは、セルロースを水酸化ナトリウム水溶液に浸漬(しんし)すると得られる。その性質は、セルロースの種類、アルカリ溶液の種類や濃度、処理方法などにより異なり、アルカリセルロースの構造を簡単に決めるのは困難である。ナトリウムセルロースは、二硫化炭素との反応により製造されるビスコースレーヨンの原料として以前は用いられたが、現在ではメチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、硫酸セルロースなどセルロース誘導体の合成原料として重要である。[谷利陸平]

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世界大百科事典内のアルカリセルロースの言及

【ビスコースレーヨン】より

…さらに次亜塩素酸塩で漂白し,板紙の形にする。(2)アルカリセルロースの生成 90~94%のセルロースを含むシート状パルプは,17.5%の苛性ソーダ水溶液に浸漬され(マーセル化),膨潤状態のアルカリセルロースが得られる。(3)シートの切断。…

※「アルカリセルロース」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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