アワコガネギク(読み)あわこがねぎく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アワコガネギク」の意味・わかりやすい解説

アワコガネギク
あわこがねぎく / 泡黄金菊
[学] Chrysanthemum seticuspe (Maxim.) Hand.-Mazz.
Chrysanthemum boreale (Makino) Makino

キク科(APG分類:キク科)の多年草。根茎が短いため、茎は多数群がって生える。高さは1~1.5メートル、上部は分枝してやや密な散房状の花序となる。頭花は10~11月に開き、径1.5センチメートルほどの黄花である。和名は花が密集して開くようすを泡に見立てたもの。別名のキクタニギクは自生地名(京都市菊谷川)による。岩手県以南の本州九州のやや乾いた谷間に生え、朝鮮、中国北部と東北部にも分布する。中国では甘野菊とよぶ。

[小山博滋 2022年1月21日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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