管状花(読み)カンジョウカ

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「管状花」の意味・読み・例文・類語

かんじょう‐かクヮンジャウクヮ【管状花】

  1. 〘 名詞 〙 花冠が管状または筒状になっている花。特にキク科で、舌状花に対して用いる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「管状花」の意味・わかりやすい解説

管状花
かんじょうか

筒状花(とうじょうか)ともいう。合弁花の一種で、普通はキク科植物の頭状花序につく放射相称の花をいう。合弁花冠は細長く、管状または筒状になり、上部は五つの裂片に分かれる。ヨメナやキクなどでは管状花は頭状花序の中央部に集まり、周囲舌状花で囲まれる。アザミなどでは頭状花序は管状花のみよりなる。

[田村道夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「管状花」の意味・わかりやすい解説

管状花
かんじょうか
tubulous flower

キク科の花にみられる変形した小花の構造で,5枚の花弁が癒合して筒状になって,1個の小花をなすもの。筒状花ともいう。めしべおしべは管の中心から突き出している形となる。アザミなどは管状花のみから花が構成される。管状花の上縁が一方に偏して広がったものは舌状花であり,多くのキク科植物では,中心に管状花が群がり,周辺に舌状花が並んで花を構成する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む