朝日日本歴史人物事典 「アーウィン」の解説
アーウィン
生年:1844.1.7
明治大正期に日本財界で活躍した実業家。米国フィラデルフィア生まれ。慶応2(1866)年ごろ来日,ウォルシュ・ホール商会長崎支店長などを務め,井上馨,益田孝らと知り合う。明治6(1873)年独立,フィッシャー商会設立。三井物産の前身先収会社と密接な取引関係を持つ。9年三井物産創立に際し同社顧問就任。10年ロンドンに赴き三井物産業務を代行,物産ロンドン支店設置の基礎を築く。16年共同運輸会社嘱託として再渡英。17年駐日ハワイ公使として再来日,物産の協力を得てハワイ移民募集に尽力。その後日本に留まり,台湾製糖設立(1900)などに協力,同社相談役も務めた。東京で死去。<参考文献>三井文庫編『三井事業史』2巻
(花井俊介)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報