ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イシュトワーン1世」の意味・わかりやすい解説
イシュトワーン1世(聖王)
イシュトワーンいっせい[せいおう]
István I, Szent
[没]1038.8.15. エステルゴム
ハンガリー侯 (在位 997~1001) ,アールパード朝ハンガリー王国初代の王 (在位 1001~38) 。ステファヌス1世 (聖王) とも呼ばれる。ゲーザの子。キリスト教を国教に定める。 1000年頃エステルゴム,しばらくのちにカロチャに大司教座を設置,多くの修道院を建立,1001年神聖ローマ皇帝オットー3世,ローマ教皇シルウェステル2世からハンガリー王号を授けられた。異教的伝統,部族割拠主義を押さえ,行政を整備,国土を城区 (メジェーベル) に区分した。外交面ではスロバキア,ウクライナなどを征服。死後聖人に列せられ (1083) ,以後ハンガリー王位は聖イシュトワーンの玉座と呼ばれた。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報