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イソマツ

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海藻海草標本図鑑の解説

イソマツ

からだは樹枝状で,円柱状の主軸と,円柱状から扁平な枝からなる。やや波あたりの強い潮間帯中部から下部の岩上で,岩を覆うように密生する。枝のところど ころにはかすかなくびれがあり,輪状の模様がみられる。上部は柔らかい肉質だが,下部は硬くなり,小形の個体は干潮時にも直立している。生体は黄色がかっ た緑や淡い赤色などで,同一個体の中でも変化に富む。

出典|千葉大学海洋バイオシステム研究センター銚子実験場「海藻海草標本図鑑」
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イソマツ
いそまつ / 磯松
[学]Limonium wrightii (Hance) OK.

イソマツ科の低木状をなす多年草。別名ムラサキイソマツ。茎は太く基部で分枝し、古い幹は黒色で横じわができ、クロマツの幹によく似ている。枝先に葉を密生し、ロゼット状に広がる。葉はかんざし形で先は円く、下方はしだいに狭くなって短い柄となる。8~9月、葉の中心から高さ7~15センチメートルの花茎を直立し、多数の小穂を円錐(えんすい)状につける。花序は側扁(そくへん)で、小穂は柄がなく、基部に小さな卵形の包葉がある。小穂は2枚の小包葉に包まれ、1~2個の花がある。萼(がく)は筒状で5裂し、白色で乾質、下部の稜(りょう)上に白い長毛がある。花冠は筒状鐘形で5裂し紅紫色である。海岸の飛沫(ひまつ)のかかるような岩場や、隆起サンゴ礁の上などに生え、伊豆諸島、九州南部、沖縄、小笠原(おがさわら)、台湾に分布する。
 名は、磯辺(いそべ)に生え、草姿が松に似ているからである。花の黄色いものをウコンイソマツ(キバナイソマツ)といい、沖縄から台湾にかけて分布する。イソマツ属は世界に150種あり、海岸、砂漠、高山などの特殊な環境に生えるものが多い。[高橋秀男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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