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イネゾウムシ rice plant weevil

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世界大百科事典 第2版の解説

イネゾウムシ【rice plant weevil】

甲虫目ゾウムシ科に属し,イネの害虫として知られる。からだは黒色で,背面は灰褐色の鱗毛を密生する。胸部や上翅の中央部の鱗毛は暗色。上翅後方に1対の灰白色の小紋がある。体長5mm内外。本州以西のほか,熱帯域に広く分布し,成虫は4月ごろから出現する。水稲の苗の葉鞘(ようしよう)部に口吻(こうふん)をさしこんで食害するため,この部分から葉が折れる。また生育したイネの葉を食べて小穴をあける。成虫は6~7月ごろ,イネの水ぎわの茎に小穴をあけ1卵ずつ産みつける。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イネゾウムシ
いねぞうむし / 稲象鼻虫
[学]Echinocnemus squameus

昆虫綱甲虫目ゾウムシ科に属する昆虫。本州、四国、九州、および台湾、中国南部、ジャワ島などに分布するイネの害虫。体長5ミリメートル内外で、体は黒色であるが灰色ないし灰褐色の鱗片(りんぺん)で覆われており、背面の中央部は広く、暗色の鱗片に覆われる。上ばねの中央部後方の両側に灰白色の点紋がある。吻(ふん)は前胸と同じ長さである。成虫は4月ごろから現れてイネの葉を食べて穴をあけ、初夏のころ苗の葉鞘(ようしょう)に穴をあけて産卵するので、葉が折れたり切れたりする。幼虫は根の部分を食べて成長し、秋には蛹(さなぎ)を経て成虫となる。普通、成虫で越冬するが、幼虫で越冬することもある。近年はこの種によるイネの被害はきわめて少なくなっている。[中根猛彦]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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