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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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[ダンヌンツィオ映画]
当時イタリアでは〈官能的な濃艶な恋愛文学〉の作家で詩人であるG.ダンヌンツィオがもっとも大きな人気を誇り,映画の分野でも〈ダンヌンツィオ的な芸術環境〉(〈ダンヌンツィオ主義〉などと呼ばれた)が隆盛をきわめていた。1911年には6本のダンヌンツィオ作品が映画化された(そのうちの1本《イノセント》はそれから65年後の76年にルキノ・ビスコンティ監督によって再映画化され,その遺作となった)。ものういポーズと凄艶(せいえん)な流し目で〈運命の女〉を演じた女優たちは〈ディーバdiva(女神)〉の名で呼ばれ,そこから〈ディビズモdivismo〉(のちのスター・システムに相当する)ということばも生まれ,リダ・ボレッリ,フランチェスカ・ベルティーニ,ピナ・メニケッリ,マリア・ヤコビーニといった大女優が映画界に君臨した。…
※「イノセント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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