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イフガオ

百科事典マイペディアの解説

イフガオ

フィリピンのルソン島北部山地に住むマレー系の人びと。原始宗教を信奉し,山腹に作った階段式水田による稲作を行う。イフガオ語はインドネシア語の一方言。
→関連項目コルディリェラの棚田群

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イフガオ
いふがお
Ifugao

フィリピンのルソン島北部、コルディエラ・セントラル山脈の東側斜面、イフガオ州に居住する原マレー系の民族。イフガオの名はイプガオIpugawすなわち「地上の人々」に由来するといわれる。イフガオ語を母語とする人々は約13万人(1975)。生業は水田耕作が中心で、急峻(きゅうしゅん)な山腹に広がる棚田式の水田の眺めは雄壮であり、現在では観光地としても有名である。ほかにサツマイモ、豆類、トウモロコシ、サトウキビなども栽培される。全体的な政治組織は欠如しており、社会生活は双系的な親族組織を中心に営まれる。土地の大小や水牛の多寡によって社会は三つに成層化されていた。土地の所有権、相続法が確立しており、婚姻や紛争の解決も伝統的慣習法によって処理されていた。祖霊やさまざまな精霊、神格の存在を信じ、それらがもたらす災いや不幸を恐れている。このような超自然的制裁を避けるために慣習法からの逸脱を慎み、事あるごとにニワトリやブタを供犠してそれらを慰撫(いぶ)している。現在ではフィリピン共和国の法律の適用によりみられなくなったが、以前には精霊信仰や通過儀礼と結び付いた首狩りが盛んに行われていた。[結城史隆]

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