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イブン・ハズム Ibn Hazm

世界大百科事典 第2版の解説

イブン・ハズム【Ibn Hazm】

994‐1064
イスラム・スペイン時代の代表的神学者,法学者,哲学者,歴史家,詩人。コルドバの名家に生まれ,諸学を修めた。若くして内戦に巻き込まれ,各地を流浪しながらきわめて広範な著作活動を行った。代表作《諸宗派についての書》は,ユダヤ教,キリスト教,イスラムについての一種の百科事典であるが,イスラムの諸学派に対してはザーヒル派の立場から批判を加えている。また文学作品《鳩の頸飾り》は,イスラムの恋愛論の白眉である。

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世界大百科事典内のイブン・ハズムの言及

【アラブ文学】より

…その中にあってイブン・クズマーンIbn Quzmān(?‐1160)が完成したムワッシャハmuwashshaḥaと呼ばれる副韻と脚韻を連節形式にまとめた詩形式や,口語をとり入れたザジャルzajal詩は,プロバンス語を通じヨーロッパ文学に影響を与えた点で注目に値する。散文の方では神学者兼政治家イブン・ハズムが恋愛論に関する《鳩の頸飾り》という傑作を残している。アッバース朝末期には,それまでアラブの文学形式に欠落していた叙事詩的大衆文学が生まれた。…

※「イブン・ハズム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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