コルドバ(英語表記)Córdoba, Josè María

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コルドバ
Córdoba, Josè María

[生]1799
[没]1829
コロンビア独立の英雄,軍人。ボヤカ (1819) ,アヤクチョの戦い (24) で軍功を立てたが,独立後の内乱で落命

コルドバ
Córdoba

アルゼンチン中北部,コルドバ州の州都。首都ブエノスアイレスに次ぐアルゼンチン第2の大都市で,首都の北西約 600km,コルドバ山脈東麓にあり,プリメロ川に臨む。 1573年スペイン人によって建設され,イエズス会の布教活動の中心地となった。 17世紀には大西洋岸のブエノスアイレスと太平洋岸のチリ,リマを結ぶ交通路の要地として繁栄。 1866年プリメロ川にダムが建設され,1869年ロサリオからの鉄道が通じてから商工業が急速に発展。ダムはその後改良され,南アメリカで最大級のダムとなり,市に水と電力を供給するほか,灌漑にも利用され,周辺一帯の果樹園や穀物畑を潤す。この電力をもとに市内には自動車工業を中心に,皮革,繊維,ガラス,食品加工などの各種工業が立地し,市は国内有数の工業都市となっている。工業発展に伴って労働運動も盛んとなり,1969年5月市内で始まった軍事政権に反対するストライキはやがてアルゼンチン全土に広がり,ゼネストに発展,コルドバソ cordobazoと呼ばれる運動になった。植民地時代の建築物が多数保存されている美しい町で,観光客が多く,背後のコルドバ山中の保養地への観光基地としてもにぎわう。古くからの文化都市でもあり,国内最古のコルドバ大学 (1613) をはじめとする高等教育機関,博物館,劇場など,教育・文化施設が多い。 2000年イエズス会布教時の名残りをとどめる,市内のイエズス会地区と周辺の住居が世界遺産の文化遺産に登録。アルゼンチン中北部の交通中心地で,市から放射状に鉄道,道路が延びる。近郊には国際空港がある。人口 117万 9067 (1991推計) 。

コルドバ
Córdoba

スペイン南部,アンダルシア自治州コルドバ県の県都。モレナ山脈の南麓,グアダルキビル川右岸に位置する。ムーア人支配の時代には銀細工,絹の刺繍やコードバン皮 (市の名に由来) で有名であったが,現在では酒造と織物工業が盛ん。起源はおそらくカルタゴの植民地で,以来ローマ,西ゴートと支配者が交代し,711年にムーア人に占領され,756年に後ウマイヤ朝の首都となり,10世紀中頃に最盛期を迎えた。 1236年にカスティリア王国のフェルナンド3世がこの町をキリスト教徒の手に奪回したが,芸術,工業は以後衰微。ローマ時代の建物,ムーア人の時代の宮殿,中世の修道院,礼拝堂,学校などが現存する旧市街は 1984年世界遺産の文化遺産に登録。なかでも8~10世紀に建設され,現在キリスト教の大聖堂となっているコルドバの大モスク (メスキータ) は有名で,1994年同じく文化遺産に追加された。人口 30万 229 (1991推計) 。

コルドバ
Córdoba

メキシコ中部,ベラクルス州中部の都市。メキシコ市の東南東約 250km,メキシコ高原南東端部東斜面にあり,標高約 920m。西方にメキシコの最高峰シトラルテペトル火山 (5700m) をのぞむ。 1618年建設。 1821年8月 24日,メキシコのスペインからの独立を定めた条約 (コルドバ条約) が調印された地として知られる。現在周辺の農業地帯の中心地で,コーヒー,サトウキビ,タバコ,バナナなどを集散,加工する。メキシコ市とベラクルスを結ぶ幹線道路,鉄道が通る。人口 15万 428 (1990推計) 。

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デジタル大辞泉の解説

コルドバ(Córdoba)

スペイン南部の都市。古代ローマ時代から栄え、中世にはムーア人の後ウマイヤ朝の首都となり、ローマ橋などが残る。1984年「コルドバ歴史地区」の名で世界遺産(文化遺産)に登録された。人口、行政区33万(2008)。
アルゼンチン中部、コルドバ州の都市。同州の州都。大平原パンパ北西端部に位置する。ブエノスアイレスに次ぐ同国第二の都市で、工業が盛ん。南米最古の大学の一つである1613年創立のコルドバ大学をはじめ、イエズス会の伝道施設に起源する建造物が多く残り、2000年に「コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア(農園)群」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。人口、行政区143万、都市圏143万(2010)。

コルドバ(〈スペイン〉córdoba)

ニカラグアの通貨単位。1コルドバは100センターボ。

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世界大百科事典 第2版の解説

コルドバ【Córdoba】

アルゼンチン中北部,コルドバ州の州都。人口114万8305(1991)。パンパの農牧地帯の北西端に位置し,有数の農牧産品の集散地。第2次大戦後は自動車産業の中心地となり,工業都市へと変貌を遂げつつある。近傍の山間地帯には景勝地,保養地が多く,コスキンCosquínは民俗音楽祭の開催地として知られる。市は1573年スペイン人のカブレラJ.L.de Cabreraによって建設された。1613年イエズス会がコルドバ大学を創立してからは,南米南部の文教の中心地となり,パラグアイのガスパール・フランシアをはじめ多くの人材を世に送った。

コルドバ【Córdoba】

スペイン南部,アンダルシア地方中央部の同名県の県都。人口27万9386(1981)。グアダルキビル(古名バエティス)川北岸に立地し,同川にかかるローマ期の橋やイスラム期の壮大なモスク(スペイン語名メスキータ)で知られる。セビリャとマラガに次ぐアンダルシア第3の都市だが,近代産業と現代的な活気に乏しい。高級なめし革の代名詞〈コードバンcordovan〉は,イスラム期コルドバの特産であった皮革製品の名声に由来する。

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大辞林 第三版の解説

コルドバ【Córdova】

スペイン南部の古都。756年、後ウマイヤ朝の首都となり、以後300年間、中世学芸の中心として繁栄。イスラム文化の遺跡が多く、レコンキスタ以後キリスト教の大聖堂となったマグレブ様式の大モスクがある。
アルゼンチンの北部にある都市。アンデス山脈の東麓に位置する。自動車・機械工業が盛ん。

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