イワシャジン(読み)いわしゃじん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イワシャジン」の意味・わかりやすい解説

イワシャジン
いわしゃじん / 岩沙参
[学] Adenophora takedae Makino

キキョウ科(APG分類:キキョウ科)の多年草。茎は長さ20~40センチメートル。根出葉卵形茎葉は広線形である。9~10月、日陰岩場に垂れ下がって紫色鐘形花を開く。関東西部、中部地方南東部に分布する。変種ホウオウシャジンは小形の高山型で赤石山脈南アルプス)の鳳凰山(ほうおうざん)に分布する。

[高橋秀男 2021年10月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のイワシャジンの言及

【ツリガネニンジン(釣鐘人参)】より

…日本には10種ほど自生している。イワシャジンA.takedae Makino(イラスト)は東海地方に分布し,岩壁に生える。ソバナA.remotifolia Miq.は長い葉柄があり,本州~九州および朝鮮に分布し,ふつう谷筋に生える。…

※「イワシャジン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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