イワツメクサ(読み)イワツメクサ(その他表記)Stellaria nipponica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イワツメクサ」の意味・わかりやすい解説

イワツメクサ(岩爪草)
イワツメクサ
Stellaria nipponica

ナデシコ科多年草。別名オオバツメクサ。本州中部以北の高山砂礫地に生える。茎は地表近くで分枝を繰返して立上がり高さ約 15cmになり,繊細で毛がない。葉は線形で開出し,質は薄く平滑。7~8月,茎の先に長柄を出して少数の白花をつける。花柄萼片ともに無毛。萼片,花弁とも5枚で,花弁は萼片より長く2深裂し,裂片は鈍頭で細長い。おしべは 10本,花柱は3本。蒴果は長楕円形で宿存萼よりやや長く,6裂する。種子は腎円形でまわりに乳頭状突起がある。和名岩場に生えるツメクサ (爪草)の意。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「イワツメクサ」の意味・わかりやすい解説

イワツメクサ
いわつめくさ / 岩爪草
[学] Stellaria nipponica Ohwi

ナデシコ科(APG分類:ナデシコ科)の多年草。茎は地表近くで分枝を繰り返したのち立ち上がり、高さ約15センチメートル、マット状を呈する。葉は線形、7~8月に茎の先に1~3個の花をつける。花弁は長さ約7ミリメートル、白色で深く2裂する。花柱は3本。本州中部地方の高山の砂礫地(されきち)に生育する。

[三木栄二 2021年1月21日]


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