栄養・生化学辞典 「インスリン様成長因子」の解説 インスリン様成長因子 インスリン様増殖因子ともいう.古くはソマトメジンともいわれた.構造はプロインスリンに似たペプチドホルモンで,IとIIがあり,Iは成長ホルモンおよび栄養状態によって血中濃度が制御されている.肝臓が血中のホルモンの主な生産器官であるが,多くの臓器で作られる.タンパク質同化作用がある.IIは出生前の成長に関係するとされている.血中では大部分が特有の結合タンパク質(インスリン様成長因子結合タンパク質)と結合して存在しており,結合タンパク質は6種類がクローニングされ,同定されている.また,それらに関連するタンパク質も多数同定されている. 出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報