イーサネット(英語表記)Ethernet

翻訳|Ethernet

IT用語がわかる辞典の解説

コンピューターネットワークの規格のひとつ。LAN(ラン)の実質的な標準規格として広く普及している。1973年にゼロックスが開発。後にDECとインテルが加わり、1980年にIEEE(アイトリプルイー)の規格として公開された。◇「IEEE 802.3(はちゼロにてんさん)」ともいう。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

LANで標準となっている規格。「宇宙を満たして光を伝える」という仮想物質エーテル etherから名づけられた。アメリカ合衆国のゼロックスが 1970年代に開発,1980年にインテルとディジタル・イクイップメントが参加して共同開発した仕様を公開し,標準の規格となる基礎をつくった。最大 1024台までのコンピュータを接続できる。当初のデータ伝送速度は 10メガビット毎秒 Mbps。アメリカ電気電子技術者協会 IEEEが IEEE802規格として採用,LANの標準的な接続規格となった。また接続ケーブルも IEEEの 10BASE規格として標準化され,直径 1cmの太い同軸ケーブルを使う 10BASE5,直径 5mmの細い同軸ケーブルの 10BASE2などがあるが,近年は配線の容易な 10BASE-Tが多く使われている。その後,100Mbpsで利用できる 100BASE-Tも登場,光ファイバなど,より速い回線網が必要とするさらに高速の規格もある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

1970年代前半にアメリカのゼロックス社のパロアルト研究所Palo Alto Research Center(略称PARC)で開発されたローカルネットワーク(構内情報網、LAN)、またはこのイーサネットが用いる方式をいう。CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection)とよばれる方式を用いる。基本的に1本のケーブルに多数のコンピュータが接続される(バス方式)。情報を送り出したいコンピュータは、ケーブル上にデータが流れていないときを見計らって、データをケーブル上に流す。他のコンピュータがやはり同時にデータを流したときは、衝突が起きデータが混信するので、エラーを検出し、ただちに止める。混信がなければこのデータはケーブルに接続されたすべてのコンピュータに伝わる(あたかもエーテルetherの中を電波が伝わるように)が、受信側では自分あてのものかどうかの判定はそれぞれのコンピュータが行う。衝突が生じたときにはある適当な時間を待ってから再送を試みる。この方法によって複数の送信要求によるデータの衝突を回避する。こうしてバス型のローカルネットワークを形成することができる。ローカルネットワークの方式には、このほかトークンリングやトークンバスなど何種類かが提案され実用化されたが、現在ではほとんどがイーサネット方式をとっている。これらのローカルネットワークを相互接続する方式がインターネットである。初期のイーサネットの通信容量は10メガビット/秒であったが、現在では光通信を利用した数ギガビット/秒のものも少なくなく、10ギガビット/秒のものも出現している。

[田村浩一郎]

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世界大百科事典内のイーサネットの言及

【コンピューターネットワーク】より

… コンピューターや交換機を結ぶ通信回線には,構内のような近距離を結ぶLAN(Local Area Network)と,離れた場所を結ぶWAN(Wide Area Network)とがある。前者の代表的なものとして,イーサネット,トークンリング,FDDI(Fiber Distributed Data Interface)などがある。後者の代表的なものとして,専用線,ISDN(Integrated Services Digital Network:サービス総合ディジタル網),ATM(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)網,フレームリレーなどがある。…

※「イーサネット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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