ウィルデンブルッフ(読み)うぃるでんぶるっふ(英語表記)Ernst von Wil- denbruch

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウィルデンブルッフ」の意味・わかりやすい解説

ウィルデンブルッフ
うぃるでんぶるっふ
Ernst von Wil- denbruch
(1845―1909)

ドイツ劇作家。父はプロイセンの王子ルイ・フェルディナントの孫にあたる外交官、彼も軍人生活のあとベルリン外務省に勤めた。劇効果を心得て、シラー風の壮麗な文体で愛国的な歴史劇を得意とした。『カロリンガー家』(1878)で名をあげたが、そのほか父親と息子たち』(1882)、『ハインリヒとその一族』(1896)、また小説に『高貴な血』(1892)、英雄詩『ビオンビル』(1874)がある。

[佐藤自郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィルデンブルッフ」の意味・わかりやすい解説

ウィルデンブルッフ
Wildenbruch, Ernst von

[生]1845.2.3. ベイルート
[没]1909.1.15. ベルリン
ドイツの劇作家,詩人ホーエンツォレルン家出身で,近衛士官をつとめたのち外交官となった。『カロリング朝』 Die Karolinger (1882) など,情熱的なパトスをもった文体で愛国的な史劇を書いた。

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