翻訳|Wessex
イギリス,イングランド南部地方の古名。もとは中世のアングロ・サクソン七王国中の一つの王国名で,ほぼ現在のハンプシャー,ワイト島,バークシャー,ウィルトシャー,ドーセット,サマーセット,エーボンの各州にまたがる領域を支配した。地名はウェスト・サクソンWest Saxon族に由来。《アングロ・サクソン年代記》によれば,495年ころ大陸より来住したサクソン人が,519年にハンプシャー南部で建国したのが始まりで,9世紀前半のエグバート王時代には七王国の中心となり,またアルフレッド大王時代(871-899)にはデーン人の侵入を防いでイングランドの統一をなした。王国の首都はウィンチェスターで,ロンドンと並ぶ商業都市であった。トマス・ハーディの〈ウェセックス小説〉の舞台として知られる。
執筆者:長谷川 孝治
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…イギリスのアングロ・サクソン時代の一王国であったウェセックスWessexの王イネ(在位688‐726)が編纂したとされる法典。この前後のヨーロッパに多く見られる部族法典の一つで,後にイングランドを統一するウェセックス王国の最初の法典として有名である。…
…イギリスのアングロ・サクソン時代の一王国であったウェセックスWessexの王イネ(在位688‐726)が編纂したとされる法典。この前後のヨーロッパに多く見られる部族法典の一つで,後にイングランドを統一するウェセックス王国の最初の法典として有名である。…
…5~9世紀にかけて,イングランドに渡来・定着したアングロ・サクソン人が形成した小部族王国。東南部のケント(ジュート人が建国),テムズ川下流を占めたエセックス,西部に発展したウェセックス,南部のサセックス(以上サクソン族が建国),東部のイースト・アングリア,中部のマーシア,北部のノーサンブリア(以上アングル族が建国)の7国をいう。これら諸国は先住のブリトン人と戦って征服をすすめる一方,相互の間でも覇権をめぐって抗争し,6世紀末にはエゼルベルフト(エセルバート)王(在位560‐616)治下のケントが有力になった。…
※「ウェセックス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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