ウルネスの木造教会(読み)ウルネスのもくぞうきょうかい

世界遺産詳解の解説

ウルネスのもくぞうきょうかい【ウルネスの木造教会】

1979年に登録された世界遺産(文化遺産)で、ノルウェーの中部、首都オスロの北西に位置する、ルストラフィヨルドを見下ろす高さ120mの崖の上に建てられている。ノルウェーにキリスト教が伝来したのは11世紀といわれ、石材に乏しいこの地方ではバイキングの建築法を用いたスターヴヒルケという独特の木造教会を生み出した。ノルウェー語でスターヴは「垂直に立った支柱」、ヒルケは「教会」を意味する。ウルネスの教会が建設されたのは1130年頃といわれ、「スターヴヒルケの女王」と呼ばれる。当時、このような教会が1200棟余り建てられたという。ウルネスの教会は現存する28棟のうち最古のもので、保存状態もきわめてよい。水はけをよくするための急勾配の杮(こけら)葺きの屋根が特徴で、祭壇は17世紀、塔は1705年に建設されたものである。内部はロマネスク様式に倣った簡素な造りで、バイキング独特の蔓のような装飾文様が随所に施されているなど、バイキングの伝統的建築技法で建てられたキリスト教の聖堂として注目され、世界遺産に登録された。◇英名はUrnes Stave Church

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

百科事典マイペディアの解説

ウルネスの木造教会【ウルネスのもくぞうきょうかい】

ノルウェーの南西部にある世界最長のソグネ・フィヨルドの最奥部から,さらに北へ入り込んだルストラ・フィヨルドの岸に位置するウルネスに建つ木造教会。12世紀の後半に建てられたもので,11世紀以降ノルウェーで隆盛をきわめ一時は約800もあったが今では28しか残っていない。スターブヒルケと呼ばれる教会建築様式の最高のものといわれている。1979年世界文化遺産に登録。

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