ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エリザベト」の意味・わかりやすい解説
エリザベト[チューリンゲン]
Elisabeth von Thüringen
[没]1231.11.17. マールブルク
ハンガリー王アンドラーシュ2世の娘。聖女。フランシスコ第3会員。 1221年チューリンゲン辺境伯ルートウィヒ4世と結婚。 25年よりマールブルクのコンラートの指導下に生来の従順,清貧,隣人愛の生活を深め,26年の飢饉には,十字軍従軍の夫の留守中であったが全収入を貧者の糧に施した。死にいたる3年間はみずから設けたフランシスコ施療院で祈祷と慈善の生活をおくった。慈善事業と敬虔な生活でドイツ国民の敬愛を集め,貧者を伴った公妃 (またはフランシスコ第3会員) という姿で多くの美術品に表現されている。 35年列聖された。祝日 11月 19日。
エリザベト
Elisabeth Stuart
[没]1662.2.13. ウェストミンスター
イングランド王ジェームズ1世の王女。ファルツ選帝侯フリードリヒ5世の妃。 1612年フリードリヒと結婚。娘ゾフィーはハノーバー公に嫁し,イギリス王ジョージ1世の母となった。
エリザベト[ポルトガル]
Elisabeth, Regina Lusitaniae
[没]1336.7.4.
聖女。ポルトガル王ディニスの王妃。多くの修道院,救貧施設を建てた。祝日7月8日。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報