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エルクラーノ Herculano de Carvalho Araújo, Alexandre

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エルクラーノ
Herculano de Carvalho Araújo, Alexandre

[生]1810.3.28. リスボン
[没]1877.9.13. サンタレン
ポルトガルの小説家,詩人,歴史家。同国におけるロマン主義文学の創始者の一人。 1828年,一時フランスに亡命したが,ドン・ペドロ4世の兵士として帰国。晩年はサンタレンの別荘に隠遁生活をおくり,思索に富んだ作家,歴史家としてすぐれた業績を残した。古文書を縦横に駆使して『ポルトガル史』 História de Portugal (1846~53) や,『ポルトガルにおける宗教裁判の起源と設立の歴史』 Da origem e estabelecimento da Inquisição em Portugal (54~59) を執筆。歴史小説『司祭エウリーコ』 Eurico,o Presbítero (44) ,『システルの僧』 Monge de Cister (48) ,詩『信者の竪琴』A Harpa do Crente (38) などがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

エルクラーノ【Alexandre Herculano】

1810‐77
ポルトガルの歴史家,小説家,詩人。大学教育を受ける機会に恵まれなかったが,当時最高の歴史学者となり,4巻に及ぶ大著《ポルトガル史》(1846‐53)は,まだその価値を失っていない。また《ポルトガル史料集》(1873)は史料的価値ばかりでなく,民俗学的・言語学的研究資料としての価値もきわめて高い。小説家としての彼はポルトガルの歴史小説の創始者と目されており,その作品――たとえば《伝説集》(1851)――の背後には,歴史学者としての確かな目が感じられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エルクラーノ
えるくらーの
Alexandre Herculano
(1810―1877)

ポルトガルの小説家、歴史家。ガレットらとともにロマン主義を創始し、おもに中世に取材した歴史小説を開拓する。荘重、的確な文体で『道化者』(1843)、『司祭エウリーコ』(1844)、『物語集』(1851)などを著し、歴史家としても多くの名著がある。[濱口乃二雄]

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