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エルバサン Elbasan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エルバサン
Elbasan

アルバニア中部,エルバサン地区の行政中心地。シュクンビ川上流北岸の肥沃な河谷平野に位置する。トルコ占領時代 (14~15世紀) に要塞都市として建設され,のちにトルコに対する民族独立運動の拠点の一つとなった。第2次世界大戦までは市民の約 85%がイスラム教徒。オリーブ,トウモロコシ,タバコが主要作物。オリーブ油,石鹸,製材の工場が多く,1957年西郊に精油所が新設された。古くはローマ街道,現在はドゥラス-コルチャ間の自動車道路が通じ,ドゥラスとは鉄道でも結ばれている。市街地は狭いが,古い路上のアーチ,塔,城壁が現存している。人口8万 3300 (1990推計) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

エルバサン【Elbasan】

アルバニア中央部のシュクンビン川に臨む商工業都市。同名県の県都で,人口8万3000(1990)。スカンパScampaの名称で知られた古代都市が起源。農産物の集散地として発達した町であるが,第2次大戦後は,銅製錬工場,国で最大の木材加工工場,タバコ・食品工場などが建設され,郊外のツァリクには石油精製工場が建設された。考古学博物館,14世紀に建立されたカトリック教会などがある。第2次大戦後は,鉄道によりドゥラス,ティラナと結ばれている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エルバサン
えるばさん
Elbasan

南東ヨーロッパ、アルバニア中央部の町。人口9万7000(2003推計)。古称スカンパScampa。海岸から延びる肥沃(ひよく)な平野と内陸山岳地帯の接点に位置し、17世紀ごろから、農業、手工業の一中心地として栄えた。トルコ支配末期の1909年、民族主義者を糾合して行われた「エルバサン会議」はアルバニア独立運動史上重要である。
 木材、セメント工場などがあるが、1976年に中国の援助により建設されたアルバニア初の製鉄コンプレックス(企業複合体)は、老朽化のため現在は稼動していない。[大羽奎介・齋藤 厚]

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