アルバニアの首都。同名県の県都で特別市。人口55万5565(2003)。アルバニアの中央部,海岸寄りに位置し,ダイチDajti山の山麓の平野にあって,イシムIshm川に臨む政治・経済・文化の中心地。居住地として15世紀に文献に登場するが,17世紀にオスマン・トルコの総督が,この地にモスクや浴場を建て,彼がかつて軍功をたてたペルシアの町テヘランの名をとってこの町の名前としたのが名称の起源である。20世紀初頭までは人口1万5000程度の小さな町であったが,1920年にアルバニアの首都に定められ,30~40年代に人口も10万を超え,イタリアの建築家の設計による新しい市街区も発展した。1939年4月イタリアに占領され,第2次大戦末期にはドイツ軍に占領されたが,パルチザン部隊により解放され,46年1月当地で人民共和国の成立が宣言された。戦後60年代までは主としてソ連の援助により,毛織物・金属・木材加工・皮革・食品・セメント・ガラス工場などが建設され,国の工業生産の1/4を占めている。第2次大戦後に国内で初めて建設された鉄道によって海港ドゥラス,さらに商工業の中心地エルバサンと結ばれ,ブダペスト,ベオグラード,プラハ,ローマとは空路によって結ばれている。1957年創立の大学,農業大学,芸術大学があるほか,国立科学研究所,考古学民族学博物館,国立劇場,コンサートホールなどがある。
執筆者:直野 敦
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