エンジンブレーキ

デジタル大辞泉 「エンジンブレーキ」の意味・読み・例文・類語

エンジン‐ブレーキ(engine brake)

自動車の走行中、アクセルペダルを離すことによって起こる制動作用。エンジン回転落ち摩擦や圧縮抵抗が生じて駆動輪を制動する。下り坂道高速道路などではフットブレーキ併用エンブレ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「エンジンブレーキ」の意味・読み・例文・類語

エンジン‐ブレーキ

  1. 〘 名詞 〙 ( 洋語engine brake ) 自動車が坂道を下るときなど、車輪の回転から逆に、エンジンのピストンを動かして、その圧縮摩擦抵抗で制動をかけること。低速ギヤであればあるほどその制動力は大きくなる。
    1. [初出の実例]「バスは急勾配の崖のやうな坂を、エンジンブレーキで下りていった」(出典:裾野(1947‐50)〈舟橋聖一〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「エンジンブレーキ」の意味・わかりやすい解説

エンジンブレーキ

エンジンの圧縮抵抗などによる自動車の制動作用。特設装置はなく,走行中クラッチを切らずにアクセルから足を離すと,ブレーキを踏まないでも車の速度が落ちる。低速ギヤであるほど効果は大きい。長い下り坂などではブレーキの過熱を避けるため,エンジンブレーキを使用するのが一般的である。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のエンジンブレーキの言及

【ブレーキ】より

… 摩擦ブレーキの特殊なものとしては,チェーンブロックなどのつり上げ機で手をゆるめたときに荷が下がらないようにするために用いるねじブレーキ,回転数が高くなると効き始める遠心ブレーキなどがある。なお,自動車の走行中,クラッチを切らずにアクセルから足を離したときに作用するエンジンブレーキは,エンジンの圧縮抵抗,エンジン・変速機の機械摩擦を利用した摩擦ブレーキとみなすことができる。
[電気ブレーキ]
 電磁ブレーキや磁極間におかれた導体が移動するときに生ずる渦電流による制動作用を利用した渦電流ブレーキを含めることもあるが,ふつう電気ブレーキといえば電動機を発電機として用いる発電ブレーキや電力回生ブレーキをいう。…

※「エンジンブレーキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android