精選版 日本国語大辞典 「オスチア」の意味・読み・例文・類語 オスチア 〘 名詞 〙 ( [ポルトガル語] hostia ) キリシタン用語。キリストの肉体を象徴する、聖餐(せいさん)用のパン。[初出の実例]「をすちゃとて小麦の粉にて南蛮煎餠の如くなるものに要文を唱ふればぜすきりしとの真肉となると云」(出典:破提宇子(1620)七) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オスチア」の意味・わかりやすい解説 オスチアOstia ローマの西方 25km,テベレ河口左岸の古代の港市。ローマとはオスチア街道で結ばれている。伝説ではローマ4代の王アンクス・マルキウスが建設したという。前4世紀に植民が行われ,西海岸の防衛要地となり,第2次ポエニ戦争時の海軍基地。以後商業で繁栄。スペインなどの穀物をローマへ搬入。内乱時は G.マリウス,L.スラの争奪戦が行われ,スラによって新しい城壁が築かれ,都市計画が行われた。前 68年には海賊の劫略にあったが,皇帝アウグスツス (在位前 27~後 14) の時代には劇場や海外貿易の商館が建ち,さらに北方に新しい港ポルツスが建設され,旧市と合せて経済活動の中心地として2世紀初めには全盛期を迎え,人口約5万を擁するにいたった。その後もローマへの集荷港として発展を続けた。女神ローマやアウグスツス神殿なども建てられ,イシス,ミトラ崇拝も盛んであった。 200年頃から衰え,4世紀以後ゴート,フン,サラセンなどの劫略にあい,マラリアの流行もあってついに廃虚となった。 1907年以後組織的に発掘された。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by