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オフ・オフ・ブロードウェー Off-Off Broadway

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オフ・オフ・ブロードウェー
Off-Off Broadway

1960年代,商業主義的なブロードウェー演劇,それに追随するオフ・ブロードウェー演劇に対抗して,実験的な演劇革新を実践したアメリカの演劇運動の総称。カフェ・チノといったカフェやラ・ママ実験劇場に代表される定員 100名以下の小劇場,さらにロフトなどの空間を利用した劇場など,既成の劇場以外の場所での上演を特徴とする。この運動のなかから,オープン・シアター The Open Theatreやパフォーマンス・グループ The Performance Groupなど,身体性を重視した演技で世界の演劇に大きな影響を与えた劇団や,斬新な手法でアメリカの現実をえぐった S.シェパードらの劇作家が登場した。 70年代後半以降,運動としての勢いは衰えている。

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世界大百科事典内のオフ・オフ・ブロードウェーの言及

【アメリカ演劇】より

…ブロードウェーの商業性を批判して,より実験的な仕事をしようとするオフ・ブロードウェーの運動は,すでに第2次大戦前からあったが,この時期に急に活発化した。そして60年代前半には,オフ・ブロードウェーをさらにのりこえようとするオフ・オフ・ブロードウェーの運動が生まれる。これはやがてほとんどすべての先進国をおおうに至った思想と芸術の革新運動に巻きこまれて先鋭化した。…

【オフ・ブロードウェー】より

…このために,もっと前衛的な傾向の演劇が60年代初めから盛んになった。これをオフ・オフ・ブロードウェーOff‐Off‐Broadwayと呼ぶ。最初は,喫茶店,教会,アパートの地下室など,本来は劇場でない場所で,ごく短い期間だけ劇を上演するというかたちをとり,作品もまったく無名の作家のものがほとんどであった。…

【小劇場】より

…このような実験的な空間から,〈アングラ演劇〉などと呼ばれる一群の新しい演劇が誕生するわけであるが,それは,いわばこの時代の世界的な現象であって,日本でも昭和30年代の中型劇場中心の時代を経て,1960年代には客席数100前後の小劇場(運動)が生まれ,それがアングラ演劇の発生をうながし,またそのような演劇が小劇場という新しい空間を必要とするという似たような過程が現出した。またアメリカのブロードウェーでいえば,興業的な演劇と対立したオフ・ブロードウェーがそれまでの歴史的な小劇場であったが,60年代以降には,さらに実験的な演劇空間としてオフ・オフ・ブロードウェーが生まれ,前衛的な演劇の担い手となった。なお,とくに60年代以降の小劇場運動,アングラ演劇等の流れに関しては,〈前衛劇〉の項もあわせて参照されたい。…

※「オフ・オフ・ブロードウェー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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