田中英光(ひでみつ)の中編小説。文壇へのデビュー作で、1940年(昭和15)9月『文学界』に発表。同年高山書院刊。ロサンゼルスでのオリンピック大会に向かう船中で知り合った女子選手との恋を回想的に描いたこの小説は、戦前の代表的な青春小説の一つになっている。「健康な肉体と柔らかな感性」とが、恋を知ることでどのような反応を示すことになるかを、主人公の不安と焦燥、懐疑と自虐を通して具体的に追求し、青春期固有の内的ドラマを鮮やかな形で形象化している。原題は『杏(あんず)の実』であったが、太宰治(だざいおさむ)の言によって改められた。
[島田昭男]
『『オリンポスの果実』(新潮文庫)』
血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...
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