世界遺産詳解 の解説 オーストラリアしゅうじんいせきぐん【オーストラリア囚人遺跡群】 2010年に登録された世界遺産(文化遺産)。オーストラリア各地に点在する数千の囚人遺跡のなかから選ばれた11施設。18世紀から19世紀にイギリスが建設した収容所で、おもにシドニー、タスマニア、ノーフォーク島、フレマントル付近の海岸沿いにある。イギリスの裁判所によって女性、子どもを含む数万もの人々が送り込まれ、投獄されたり、強制労働が課せられた。先住民アボリジニの人々が強制移住させられた場所でもある。ヨーロッパ列強の植民地拡大による囚人の労働力利用を示す証拠の一つとして、その実態をよく示している。◇英名はAustralian Convict Sites 出典 講談社世界遺産詳解について 情報