ノーフォーク島(読み)ノーフォークトウ(その他表記)Norfolk Island

デジタル大辞泉 「ノーフォーク島」の意味・読み・例文・類語

ノーフォーク‐とう〔‐タウ〕【ノーフォーク島】

Norfolk Island南太平洋ニュージーランドニューカレドニアの間にある火山性の島。オーストラリア領。18世紀以来、英国の流刑地だった。ノーフォーク松を産する。中心地は同島南岸のキングストン。人口2155人(2010)。
[補説]1979年に立法議会が発足して以降、強い自治権を有したが、財政悪化により2016年に立法議会廃止、オーストラリア政府の管轄下に入った。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノーフォーク島」の意味・わかりやすい解説

ノーフォーク島
ノーフォークとう
Norfolk Island

太平洋南西部,オーストラリアシドニー北東 1676kmにある火山島。オーストラリア領。1774年ジェームズ・クックにより発見された。1788~1855年イギリスの流刑植民地。1856年ピトケアン島からバウンティ号の反乱事件の反乱者の子孫が移住した。1897年にニューサウスウェールズ植民地(→ニューサウスウェールズ州)の管理下に入り,1913年正式にオーストラリアの連邦直轄領となった。肥沃な丘陵地が多く,マツ林に覆われる。海岸は険しく,停泊地に乏しい。中心集落,中心港である南部のキングストンには植民地時代の歴史的建造物が多く残り,2010年オーストラリアの囚人遺跡群としてフリマントル刑務所(→フリマントル)やポートアーサー歴史地区などとともに世界遺産の文化遺産に登録された。経済的にはほぼ全面的に観光に依存している。面積 35km2。人口 1795(2011)。

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改訂新版 世界大百科事典 「ノーフォーク島」の意味・わかりやすい解説

ノーフォーク[島]
Norfolk Island

南太平洋南西部,シドニーの北東約1700kmにあるオーストラリア領の島。面積35km2,人口1600(2006)。土地は肥沃であるが食料自給には不十分で,経済的には観光収入に依存する。シドニー,オークランドから航空の便がある。1774年にクックが発見し,88年にシドニーとともに流刑植民地として入植が行われた。1856年にピトケアン島からバウンティ号の反乱者の子孫が移住した。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ノーフォーク島」の意味・わかりやすい解説

ノーフォーク島
のーふぉーくとう
Norfolk Island

南太平洋南西部、シドニーの北東約1700キロメートルにあるオーストラリア領の島。面積35平方キロメートル、人口2601(2001)。土地は肥沃(ひよく)だが、食料生産自給に不十分である。経済的には観光収入に依存する。シドニーおよびニュージーランドのオークランドから航空の便がある。1774年J・クックが発見。1788年シドニーと同時に流刑植民地として入植された。1856年、バウンティ号の反乱者の子孫がピトケアン島から移住した。中心地キングストン。

[谷内 達]

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