オービュッソン(その他表記)Aubusson

改訂新版 世界大百科事典 「オービュッソン」の意味・わかりやすい解説

オービュッソン
Aubusson

フランス中部,クルーズ県の町で,クルーズ川に沿う。人口5776(1975)。壁掛じゅうたん製造で知られる。15世紀フランドル人によりタピスリー技術が伝えられた。16世紀にはプロテスタント拠点となるが,ナントの王令廃止(1685)後,工匠たちは亡命してタピスリーは一時凋落,18世紀に再興された。1884年国立装飾美術学校が設立され伝統的な技術を復活し,現在も高い水準を保っている。
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関連語 五十嵐

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オービュッソン」の意味・わかりやすい解説

オービュッソン
おーびゅっそん
Aubusson

フランス中南部、マッシフ・サントラル(中央群山)北部にあるクルーズ県の小都市。クルーズ川に面し、リモージュの東北東74キロメートルにある。人口4662(1999)。15世紀以来、綴(つづれ)織とじゅうたんの生産地として有名。国立装飾芸術学校や、綴織歴史博物館がある。

[青木伸好]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オービュッソン」の意味・わかりやすい解説

オービュッソン
Aubusson

フランス中部,マシフサントラル (中央山地) 北西部,クルーズ県のクルーズ川にのぞむ町。 16世紀以前からタペストリーカーペットの製造で有名。国立装飾美術学校 (1869) があり,いまもなお手織機でタペストリーとカーペットが織られている。人口 5326 (1982) 。

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