翻訳|catenary
双曲線余弦関数のグラフで表される曲線をカテナリー,または懸垂線という。これは放物線y=x2/(4a)がx軸上をすべらずに転がるときにその放物線の焦点の描く図形であり,また,A(0,a)にあるおもりを長さaの糸でx軸上に引いていくときにそのおもりの描く曲線(これをトラクトリックスtractrixという)の曲率中心の描く図形でもある。密度一様な糸の両端を支えて重力の場につり下げるときの糸はこの曲線の形状をとる。鉄塔の間に張られた送電線やつり橋の形状はほぼこの形である。カテナリーをx軸のまわりに回転したときできる曲面をカテノイドcatenoid,または懸垂面という。回転面である極小曲面(平均曲率がすべての点で0である曲面)は懸垂面だけである。
執筆者:中岡 稔
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…これはa=4bの時の内サイクロイドである(図18)。(7)双曲線余弦関数のグラフをカテナリーcatenaryあるいは懸垂線という(図19)。これはx軸を底線,放物線y=x2/(4a)を転曲線,この放物線の焦点A(0,a)を極とするルーレットである。…
…これはa=4bの時の内サイクロイドである(図18)。(7)双曲線余弦関数のグラフをカテナリーcatenaryあるいは懸垂線という(図19)。これはx軸を底線,放物線y=x2/(4a)を転曲線,この放物線の焦点A(0,a)を極とするルーレットである。…
※「カテナリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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