カミツレ

百科事典マイペディアの解説

カミツレ

カミルレ,カモミールとも。ヨーロッパ原産のキク科の一〜二年草。ハーブとして広く栽培される。茎はなめらかで,高さ50〜80cm,葉は羽状に裂ける。夏,茎頂に径1.2〜2cmのキクに似た白色の頭花をつける。花を収穫し乾燥したものを茶として,また,発汗解熱剤として感冒に内服。ふろに入れたり,リキュールなどの香りづけにも用いられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カミツレ
かみつれ
[学]Matricaria chamomilla L.

キク科の耐寒性の一年草。種名はカモミルラが正しいが、一般にカミツレという。ヨーロッパから北アジアにかけての原産。全株無毛でよく分枝し、高さ50センチメートルくらい。葉は2~3回羽裂し、細く糸状をなして短い。全草芳香がある。夏、各枝の頂部に径2.5センチメートルの花をつけ、中心の管状花は黄色、周囲の舌状花は白色の頭状花をつける。頭状花を乾燥したものが民間薬の「カミツレ花」である。ヨーロッパでは古くから茶のように煎(せん)じたものを飲むと発汗、解熱に効があるといわれ、また口内炎、咽頭(いんとう)炎の消炎薬として用いられたり、芳香保温、浴用にも用いられる。同属異種で園芸上マトリカリアとよんでいるものはナツシロギクで、秋播(ま)き花壇、切り花、矮性(わいせい)種は鉢物にする。[山口美智子]

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精選版 日本国語大辞典の解説

カミツレ

〘名〙 (kamille) (「カミルレ」に「加密列」「加密爾列」などと字をあてたのを読み誤ったもの) キク科の一、二年草。ヨーロッパ原産で、文政年間(一八一八‐三〇)に渡来し、観賞用、薬用に栽培される。茎は高さ三〇~六〇センチメートルになり、枝分かれする。葉は互生し、羽状に細かく分裂し、各裂片は短いひも状になる。夏、茎頂に直径二センチメートルの頭花を開く。中心花は管状花で鮮黄色、周辺花は一〇~一二個の舌状花で白色。花頭を乾燥させたものも同じ名で呼び、発汗・解熱剤に用いる。カモミール。
※遠西医方名物考(1822)六「崎港(ながさき)在館の和蘭人苦薏を以て加密列(カミツレ)に充(あて)用ふと」

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世界大百科事典内のカミツレの言及

【アンセミス】より

…同属には100種足らずがあり,そのうち10種くらいが栽培され,A.tinctoria L.のほか,健胃剤や強壮剤,ヒステリーの薬として有名なローマカミルレA.nobilis L.(英名camomile∥chamomile),一年草で白色花を咲かせ,切花に使われるキゾメカミルレA.arvensis L.などがある。カミルレはカミツレともいわれるが,これはオランダ名カミルレkamilleのなまったものである。花壇に植えたり,または切花用に使われる。…

※「カミツレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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