カルーソー(読み)かるーそー(その他表記)Enrico Caruso

精選版 日本国語大辞典 「カルーソー」の意味・読み・例文・類語

カルーソー

  1. ( Enrico Caruso エンリコ━ ) イタリアのテノール歌手。その音色、声量、表現力で名声を得た。(一八七三‐一九二一)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カルーソー」の意味・わかりやすい解説

カルーソー
かるーそー
Enrico Caruso
(1873―1921)

イタリアのテノール歌手。2月25日ナポリの貧しい家庭に生まれ、初めは教会の少年聖歌隊で歌っていた。18歳から本格的に声楽を学び、1894年ナポリでデビュー。98年にミラノのリリコ劇場と契約し、1900年にミラノ・スカラ座に出演。02年以後はニューヨークのメトロポリタン歌劇場を中心に、欧米各地の主要オペラ・ハウスに出演したが、イタリアでは2回の慈善公演で歌っただけであった。彼は音楽の基礎的訓練が十分でなかったため晩成型であったが、バリトンと間違えられる暗い声質を利用し、本来のテノールとしての彼がもっていた柔らかく絹のような声と混用、幅広い表現領域を獲得、また巧みな呼吸法、特有のレガートやポルタメントの甘美さによって、イタリア、フランスの叙情的なオペラ(マスネ、プッチーニなどの作品)やベルディなどのドラマチックな作品を中心に歌い、一世を風靡(ふうび)した。21年8月2日ナポリで没。第二次世界大戦後、彼を主人公とした映画『歌劇王カルーソ』(1951)がマリオ・ランツァ主演でつくられた。

[美山良夫]

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