カロリナ刑事法典(読み)カロリナけいじほうてん(その他表記)Constitutio Criminalis Carolina; CCC

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カロリナ刑事法典」の意味・わかりやすい解説

カロリナ刑事法典
カロリナけいじほうてん
Constitutio Criminalis Carolina; CCC

1532年神聖ローマ皇帝カルル5世もとで制定された帝国刑事法典。 15世紀以来分裂的な中世の法を克服して,統一的刑法典が諸地方で制定されたが,カロリナ刑事法典はその最大の成果である。その後数百年間,刑法理論実践を支配することになった。ローマ法継受の成果がまず刑事法典の面でみられる点で興味深い。この法典は実体刑法および刑事訴訟法両方を含む総合的刑法典で,中世的告訴原理とともに職権主義を採用している点で注目される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android