ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガリシア自治州」の意味・わかりやすい解説 ガリシア〔自治州〕ガリシアGalicia スペイン北西端の自治州。 1981年自治州となった。ラコルニャ,ルゴ,オレンセ,ポンテベドラの4県から成る。前6世紀にはケルト人に占拠され,その後ローマ人の支配を経てスエビ族のもとで独立の王国となり (410頃) ,西ゴート族,ムーア人の相次ぐ侵入ののち,8世紀にはアストゥリアス王国の支配下に入った。言語はガリシア語で,ポルトガル語に近く,民族音楽はブルターニュ,アイルランドのそれに似ている。山地と出入の激しい海岸線をもち,人口密度の高い海岸部には良港が多い。降水量が多く,トウモロコシ,ライムギ,ジャガイモ,ブドウなどの農産物栽培,ウシやブタの飼育のほか魚,特にイワシの加工が盛ん。そのほか,鉱産物をはじめ,ボート,皮革,乳製品などの産物がある。おもな都市は貿易と工業の中心地ビゴとラコルニャ,海軍基地のあるエルフェロル,聖地サンチアゴデコンポステラで,この聖地は中世以来,国民的崇敬を集める巡礼地となっている。面積2万 9434km2。人口 270万 9743 (1991推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by