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キルション Kirshon, Vladimir Mikhailovich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キルション
Kirshon, Vladimir Mikhailovich

[生]1902.8.19. ナリチク
[没]1938.7.28.
ソ連の劇作家。ラップやボアップなどソ連のプロレタリア文学運動の指導者の一人で,機関誌を編集し,政治的主題をもった戯曲『鉄路はうなる』 Rel'sy gudyat (1928) ,『風の都市』 Gorod Vetrov (28) などを上演して劇作家としての地位を確立。 1930年代に入ってからも,農村における階級対立と社会主義建設を描いた『穀物』 Khleb (31) をはじめ,次々と戯曲を書いたが,ラップ解体後の社会状況の変貌の過程で左翼反対派となり,1937年トロツキストとして逮捕され,血の粛清の犠牲となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キルション
きるしょん
Владимир Михайлович Киршон Vladimir Mihaylovich Kirshon
(1902―1938)

ソ連の劇作家。ラップ(ロシア・プロレタリア作家協会)指導者の一人。1927年『コンスタンチン・チェリョーヒン』(共作)によって注目を浴び、新しい人間としての労働者群像を先鋭な政治意識と現実感覚で描いた『鉄路はうなる』(1928)で劇壇の第一線に進出。引き続き『風の街』『穀物』『裁判』『奇跡の合意』を発表したが、これらはプロレタリア演劇の重要なレパートリーとなった。37年、密告によりトロツキストとして逮捕され、獄死。56年名誉を回復し、上演も復活をみた。[柳 富子]

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