[生]1855.3.23. コネティカット,シャーマン [没]1931.6.11. ニューヨーク,スカーズデール アメリカの社会学者。 1877年にユニオン・カレッジを卒業,ジャーナリストを経て 88年にブリンマー・カレッジで政治学教授,94~1928年コロンビア大学社会学教授。 A.コントと L.F.ウォードの影響を受け,その学説は初期においては社会を本質的に心理的な過程と見,社会をつくり上げるのは「同類意識」であるとした。しかしのちに行動主義心理学から影響を受けて刺激=反応理論を取入れ,「複数行動」から社会を説明しようとした。さらに行動研究における統計的方法の重要性を指摘し,数理学派の祖の一人となった。主著『社会学原理』 The Principles of Sociology: An Analysis of the Phenomena of Association and of Social Organization (1896) 。