ギレリス(英語表記)Gilel's, Emil' Grigor'evich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ギレリス
Gilel's, Emil' Grigor'evich

[生]1916.10.19. オデッサ
[没]1985.10.14. モスクワ
ソ連のピアニスト。オデッサ音楽院でレイングバルトに,モスクワ音楽院でネイハウスに師事。 1933年全ソ・コンクールと 38年ブリュッセル・イザイ・コンクールで優勝し,国際的に活躍した。近代的な抒情性にその特色をもつ。 46年スターリン賞受賞。 76年レーニン勲章受章。 57,72,78,84年来日。

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百科事典マイペディアの解説

ギレリス

ソ連のピアノ奏者。ロシアのオデッサ生れ。オデッサ音楽院に学びモスクワ音楽院でG.G.ネイガウス〔1888-1964〕に師事した。強靭な技巧で知られ,ロシア音楽のほか,ベートーベンなども手がけた。1938年ブリュッセルのイザイエ・コンクール(のちのエリザベート王妃国際音楽コンクール)で優勝し,1955年にはソ連のピアノ奏者として初めてアメリカで公演。1952年からモスクワ音楽院教授を務めた。バイオリン奏者L.B.コーガンは義弟。
→関連項目リヒテル

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ギレリス
ぎれりす
Эмиль Григорьевич Гилельс Emil' Grigor'evich Gilel's
(1916―1985)

ソ連のピアノ奏者。ウクライナのオデッサ生まれ。オデッサとモスクワの音楽院を卒業、1938年ブリュッセルのイザイ(現エリーザベト)国際コンクールで第1位となる。第二次世界大戦中はソ連国内で精力的な活動を続けていたが、戦後はもっとも早く西側諸国に演奏旅行を行い、ソ連の演奏水準が世界一流の域に達していることを西側の聴衆に知らせる役割を果たした。57年(昭和32)初来日。初めギレリスの卓越した演奏技巧が注目されたが、彼の本領は、雄渾(ゆうこん)で情熱的な表現より、むしろ叙情的な表現に適していた。プロコフィエフをはじめソ連時代の作曲家たちのピアノ曲の初演にも努めた。85年10月14日モスクワで没。[岩井宏之]

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